三度の食事に欠かせない道具である箸。食卓に並べるとき、また、使って洗い、しまうとき、どんな場所に収めていますか? 大切な道具を、常に取り出しやすい状態で保管しておけるように、専用の入れ物を作りました。
その名も、箸箱。素材は国産の楡〈にれ〉の木の無垢材です。木や竹という植物で作られた箸を、同じく呼吸する素材である木箱に収めるというのは、ありそうでなかった、理にかなった収納法。同種素材であるゆえに当たりが柔らかく、箸と箱が触れたときに立つ軽やかな音も快い箱です。
よく見ると、美しい木目が、側面から側面、底面へとつながっているのがわかります。つまりはこの箱、面を組み立てたものではなく、一木から刳〈く〉り出してできているのです。これは、熟練の職人ならではの手仕事。わずかに立ち上がった縁の精緻な仕事ぶりからも、その腕の確かさが見て取れます。
胡桃油でしっとりと拭き上げたオイル仕上げ。
もちろん箸だけでなく、金属のカトラリーを入れたり、箸置きを入れたりと、使い方は自由自在。また、日本の台所の一般的な引き出しのサイズにも合うので、箸とともに引き出しに入れて保管し、翌日、また箸箱ごと取り出して食卓へ置けるのも便利です。
■素材
楡、胡桃油
■製造者
四十沢木材工芸(石川県輪島市)
■サイズ
幅280×奥行63×高さ37mm
■重量
130g
※寸法、容量、重量の数値は個体差があります。





